
児童福祉法では乳児は0歳で、1歳から小学校入学までを幼児という。でも、学校教育法では3歳から就学までの児童を幼児という。で、1歳・2歳の子どもたちが法律上、乳児なのか幼児なのか判然としない。
保育士をしていた経験上、乳児は0歳から2歳までだと思っている。それは、言語を発するかいなかの途上にあるからだ。人間のコミュニケーションツールは、まずは言語である。でも、聞き取れる言語、大人が分かる言語のみがコミュニケーションなのだろうか?
0歳児の「アブアブ」や「キャッキャッ」などの声を、喃語や発語という。赤ちゃんは泣くことで、感情を表現するし、表情の変化で思いを伝えてくる。まさしく、非言語コミュニケーションである。
私は映画やドラマが大好きで、舞台より映像の方が見ていておもしろい。素晴らしい俳優は表情が豊かである。セリフの言い回しや間の取り方で、上手さが際立つ演技者もいるが、最高にカッコいいのは、「眼技」ができる演技者だ!「眼は口ほどにものを言う」のである。これこそ、非言語的行動だ。
スマホやパソコンの普及よって情報や理論が優先する昨今、人と人とのコミュニケーションが非常に薄れつつある昨今、非言語コミュニケーション力を養ってみよう!
そして、カウンセラーに最も必要とされる、能力である。
私は、新米カウンセラーだが、人の表情や声のトーンで、心の揺れ動きや感情の起伏を、大体、読みとれる。それは、子どもたちを保育・教育しながら、その保護者たちと何回も話し合い、時には叱られ、和解し、共に改善策を見つけて、最終的には笑い合うことができたから。
カウンセリングの力量は理論ありきではなく、人の心を読みとり、いかに非言語的情報を感じとり、コミュケーションできるかにかかっている。

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